養生の道について

読了時間:5〜7分

「荘子物語:諸橋轍次著」の最後の章に「養生の道」というのがあるが、そこには

『生を殺す者は死せず、生を生かす者は生きず』
とある。

その意味は「人生を殺す」、
つまり人の生命にあまり心を用いないでいく。
そうすると人間は死なない。
これに反して、
「生を生かす、人生というものを生かそうと考えすぎる。そうするとむしろ生きることができない」
と書いてある。

簡単に言えば
養生ということに、とらわれ過ぎると、かえって人生を害する」と。

今の世の中に当てはめれば、、プロテイン、サプリ、ジムでの筋トレだのということに関係してくるのかと思います。

荘子物語 (講談社学術文庫 848) | 諸橋 轍次 |本 | 通販 | Amazon

健康を意識し過ぎても、かえって病気になるよと荘子は言っていたわけです。
個人的にも日々患者さんを診ていて思うのが、
健康志向が高い人の落とし穴です。
ご本人は気をつけていても、実はかえって良くないことをしている場合があります。

例えば多いのが、タンパク質を多く摂ろうとしてプロテインを飲むが、実は肝臓に負担がかかっている人がいます。
タンパク質は食物繊維と一緒に摂ると肝臓の負担が減るが、闇雲にプロテインを摂ると時間をかけて肝臓がダメになっていく。
(物によってはそこまで計算されて作られているプロテインもある)

鍼灸ではお腹を診る腹診をしていると、「あ〜この人は肝臓に負担がかかっているな」と押した感覚やご本人の圧痛や不快感でわかる。(中には感覚が麻痺していて気付けない人もいるが、、)
他にも多量のタンパク質で便秘になっていたり、お腹にガスが溜まりやすくなる人もいます。

タンパク質は非常に大事ですが、健康を意識した結果このようなことになっていると本末転倒なわけです。
プロテインなどを否定したいのではなく、摂る際には何か副作用が出ないか?についても考え、尚且つ自分に合っているのだろうか?と常日頃から体の声を聞く姿勢が大事であると言うことです。

また、個人的に栄養学を勉強してて思うのが、
増やすより減らすこと
これは、何かサプリメントやプロテインで体を変える意識よりもまず初めに、食事・運動・睡眠といった基本ができているのか?を考えることです。

①体にとってよくないジャンクフードやコンビニご飯ばかり食べていませんか?
②寝る前にスマホなど見て夜更かしをしていませんか?
③車や電車、エレベーターばかり使い、歩いたり階段を使わなくなっていませんか?運動していますか?


上記に当てはまるものがあれば、まずはそこから変えるだけでも体は変わります。
僕もかなりのサプリオタクで(小学生から父の影響で摂ってました)、何種類も摂っていましたが、一度全てやめて、
睡眠時間や無理をしない生活を心がけたら、明らかに元気になったのと、例年あった風邪をひきづらくなりました。
恥ずかしながら、今年はすでに2月に風邪をひきましたが、原因が鍼灸の合宿で夜更かししたことだったので、改めて睡眠には気を使っています。
また食べ物は、やはり体を冷やさない、添加物が多く入っている食べ物を減らすだけでも翌日の疲れが変わってきます。
色々とうるさいことを書いていますが、基本を守るだけで本当に変わります。

変わらない時に初めて、
何が足りないんだろうか?と
増やすほうにシフトするのが
一番経済的であり、
本当の養生だと思います

女性なら三つの基本を守るだけでダイエットにもなります。体重の増減は究極、摂取カロリーと消費カロリーやストレスの有無です。
日本食などカロリー控えめでバランスが良いもを食べて、軽く運動すれば本来なら痩せるように人はできています。痩せない時には食べ過ぎ飲み過ぎか運動量が足りていない、または夜更かしなどが原因です。
運動しても痩せない時に初めて、他の要因が考えられます。

長くなりましたが、荘子の養生の道を読んでいて感じたのは

「気にしすぎない、増やすより減らす」

これが要点だと鍼灸師としての目線から感じました。

久々の投稿でしたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

目次